JISSEN NEWS 2002.2 No.124

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JISSEN NEWS 2002.2 No.124

　2002年２月２日（土）13:30～17:00に、関東能開大校支部と総合大校東京校分会との地域交流会が、関東能開大校で開かれ、東京校から12名、関東能開大校14名、招待者３名、合計29名の会員が参加しました。この交流会は、両施設の会員の皆さんとも忙しく交流の機会が少ないので、勉強会および情報交換を行うという主旨で開催されました。

交流会プログラムは次のとおりです。

■基調講演：新山英輔氏（関東能開大校校長）

■講　　演：山見　豊氏（総合大校・実践研理事）
　　　　　　　上坂淳一氏（東北能開大校）　印南義雄氏（ポリテクセンター栃木）

■自由討議／施設見学以下に概要を報告します。

全体会

　審査員研修会に参加された資料を基にJABBEEの概要について話されました。JABBEEとは日本技術者教育認定機構の略称であり、その目的は技術者を育成する高等教育機関における教育を認定するための私的機関であることが話されました。この機関は教育について認定すなわちおすみつきを与えるための組織であり、認定されたプログラムの修了生が、将来技術の関連職業等につくために必要な教育を受けていることを社会に知らせる目的を持つ機関でもあるとのことでした。
　しかし、認定の対象が文部科学省から承認されている４年生大学学部教育における技術者教育プログラムに限定されているもので、学士の称号を持たなくてはならないなど、雇用･能力開発機構の大学校には当てはまらない項目があり、「教育プログラム」は学科のカリキュラムだけでなく、プログラム修了資格の評価・判定を含めた入学から卒業までの全ての教育プロセスを含むものであるとのことでした。
　次に、その認定基準についての説明が資料を基に詳しく話されました。その認定基準は、６つの項目に分けられ、

①学習・教育目標

②学習・教育の量

③教育手段（入学者選抜方法、教育方法、教育組織）

④教育環境（施設・設備、財源、学生への支援体制）

⑤学習・教育目標達成度の評価と証明

⑥教育改善（教育点検システムと継続的改善）
であると紹介されました。
　最後に、分野別の教育内容および教官（団）等についての具体的な要件について、新山校長のご専門である材料および材料関連分野を例にお話されました。認定基準に基づいて提出された自己点検書の確認や質問などを行う実地審査方法について、学生に対する試験問題や採点基準の提示などの提出が課されているとのことでありました。

関東職業能力開発大学校
校長　新山　英輔氏